現代政治分析入門1
2026-06-09

TBD
因果関係が満たすべき要件の1つである「変数の統制」について改めて考える。「交絡変数」「因果推論の根本問題」といった問題を学び、その解決策としての実験や観察データ分析の手法の概要を知り、自分の因果推論にとって適切な方法を選べることを目指す。

共変関係が観察されたとしても、本当の因果効果が歪んでしまう問題
インターネット上のウェブサイトの数と世界の風力発電量には明確な相関があります。
この2つの変数にはなぜ相関が出るのだと思いますか?
独立変数と従属変数の関係を示すモデルを推定する分析
単回帰…独立変数が1つだけの回帰分析

重回帰…独立変数が複数の回帰分析
\[ y= \alpha+\beta_{1} x_{1}+\beta_{2} x_{2}+\beta_{3} x_{3} \]
| B | 標準誤差 | β | t値 | 有意確率 | |
|---|---|---|---|---|---|
| (定数) | 3.413 | 0.173 | 19.693 | 0.000 | |
| 性別 | 0.271 | 0.049 | 0.102 | 5.481 | 0.000 |
| 年齢 | -0.018 | 0.002 | -0.182 | -9.821 | 0.000 |
| 学歴 | -0.076 | 0.030 | -0.048 | -2.562 | 0.000 |
\[ y= \alpha+\beta_{1} x_{1}+\beta_{2} x_{2}+\beta_{3} x_{3}+\beta_{4} x_{4} \]
| B | 標準誤差 | β | t値 | 有意確率 | |
|---|---|---|---|---|---|
| (定数) | 3.495 | 0.183 | 19.118 | 0.000 | |
| 性別 | 0.287 | 0.052 | 0.107 | 5.536 | 0.000 |
| 年齢 | -0.016 | 0.002 | -0.163 | -8.290 | 0.000 |
| 学歴 | -0.045 | 0.032 | -0.028 | -1.410 | 0.159 |
| 所得 | -0.085 | 0.014 | -0.114 | -5.854 | 0.000 |
表7-1では確かめられていた学歴の効果が、所得を入れた表7-2では消えてしまいました。
なぜ効果が消えてしまったのでしょうか。
以下の選択肢から正しい理由を選んでください。
WebClassで回答

交絡変数はモデルに投入して統制可能
すべての交絡因子を特定するのは不可能
同時性や測定誤差の問題は残る
ある日あなたは風邪をひき38度の熱が出ました。
そこでおばあちゃんが手作りの薬をくれました。
これを飲んだところ、次の日には本当に36.5度まで熱が下がりました。
この薬に効果はあったと結論づけて良いでしょうか?
WebClassチャットで回答
因果効果を測定するためには、現実の結果と反事実の結果を比較する必要があるが、反事実の結果を観察することは決してできない1
おばあちゃんの薬の例:
科学的解決…単位同質性が間違いなく確保されていると言える
統計的解決…単位同一性のある状況を人工的に作り出す
研究対象者をランダムにグループ分けし、治療法や介入などの効果を検証する方法
新薬の治験:
サーベイ実験 (survey experiment)…世論調査にRCTを組み込む
オンラインの世論調査
回答者1200人をランダムに以下のグループに分割



RCTはいつでもできるわけではない
観察データから因果推論をする手法
RCTも統計的因果推論も内的妥当性は高いが外的妥当性が低い
因果関係が満たすべき要件の1つである「変数の統制」について改めて考える。「交絡変数」「因果推論の根本問題」といった問題を学び、その解決策としての実験や観察データ分析の手法の概要を知り、自分の因果推論にとって適切な方法を選べることを目指す。
変数の統制