シラバス
授業概要
グローバル化が進む現代、政治と経済とはますます強く結びついており、両者を分けて考えることはもはや不可能です。この科目では、そうした政治と経済の関わりについて、国際関係論の視点から考察できる能力を身につけることを目的としています。国際政治経済学の研究成果から関連する概念・理論・モデルを学び、越境する経済活動をめぐって繰り広げられる国際政治について、「印象」ではなく「根拠」に基づいて分析できる視座を提供していきます。特に第一学期の「国際政治経済I」では、貿易と金融をめぐる政治を扱います。授業では適宜アクティブラーニングを取り入れ、お互いに学び合いながら知識の習得を深めるとともに、学んだ知識を応用しながら国際政治経済を考察する経験を積めるよう手助けをしていきます。
キーワード:国際政治経済、国際関係論、パラダイム、国際秩序、自由貿易、保護主義、国際金融、国際収支、為替、GATT/WTO、ブレトン・ウッズ体制
目的と到達目標
本科目では、越境する経済活動をめぐって繰り広げられる国際政治について、理論的実証的に考察できる能力を身につけることを目指します。特に第一学期の「国際政治経済I」では、貿易と金融をめぐる政治を扱います。本科目を履修することで、具体的には以下の目標の達成が期待できます。
- 学問領域としての国際政治経済学を説明できる。
- 国際政治経済学のパラダイムとしてのリアリズム、リベラリズム、批判理論をそれぞれ説明できる。
- 19世紀から世界大戦を経て戦後に至るまでの国際政治経済秩序の歴史的展開を描写できる。
- 貿易が与える経済的な影響を挙げた上で、貿易をめぐって繰り広げられる政治的な対立と協調を議論できる。
- 国際金融が与える経済的な影響を挙げた上で、国際金融をめぐって繰り広げられる政治的な対立と協調を議論できる。
- グループワークを通じて、相互に学びの深化に貢献できる。
授業内容

授業計画コメント
シラバスは暫定的なものであり、今後変更の可能性があります。変更があった場合、最新版をMoodleにアップロードしますので、適宜確認してください。
授業方法
- 本科目は基本的には講義方式を採用し、担当者が作成したスライドに基づいて進行します。資料はMoodleで共有します。
- 毎回授業後、Moodleのアンケート機能を利用したリアクションペーパーの記入を求めます(合計100字程度)。締め切りは3〜4日後程度を予定しています。
- 授業では適宜アクティブラーニングを取り入れます。この方法により、お互いに学び合いながら知識の習得を深めるとともに、学んだ知識を応用しながら国際政治経済を考察する経験を積めるよう手助けをしていきます。
- なお、アクティブラーニング中の貢献は相互評価の形で成績に反映されるようにする予定です。相互評価は上記リアクションペーパー内に組み込む予定です。
使用言語
日本語
準備学習
予習よりは復習を重視します。Moodle上のアンケート機能で設定されたリアクションペーパーに毎回回答するとともに、講義資料を再確認して復習してください(1〜2時間程度)。なお授業全体および各回授業で設定されている到達目標がそのまま評価項目となるようにしていますので、復習の際の指針としてください。
成績評価の方法・基準
- 期末試験(70%)…(到達目標2-5)学期末試験を実施します。授業の内容全般についての理解度を評価します。
- 平常点(30%)…(到達目標1, 6)各回のリアクションペーパーの提出を評価します。また、各回のワークのパフォーマンスについて相互評価を実施し、優秀者に対するボーナス点とする予定です。
成績評価コメント
期末試験では授業全体および各回授業で設定されている到達目標が達成できているかどうかを測ります。自分で目標の達成ができているかどうか考えながら復習に臨んでください。
課題等(試験やレポート等)に対するフィードバック
前回のリアクションペーパーの回答に対して各回授業の冒頭で返答する予定です。
教科書
教科書は指定しません。
参考書
下記は担当者が主に参照したものです。購入の必要はありませんが、興味があれば手に取ることをすすめます。
- 飯田啓輔(2007)『国際政治経済』東京大学出版会.
- 河野勝・竹中治堅編(2003)『アクセス国際政治経済論』日本経済評論社.
- 野林健・大芝亮・納家政嗣・山田敦・長尾悟(2007)『国際政治経済学・入門[第3版]』有斐閣.
- 田所昌幸(2008)『国際政治経済学』名古屋大学出版会.
- Oatley, Thomas. (2019). International Political Economy. London: Routledge.
履修上の注意
本科目は主に政治学・国際関係論の基礎をすでに学んでいる3年生以上の学生を対象として想定しています。ただし、政治学・国際関係論に関心があれば1〜2年生の学生の受講も歓迎します。なお、本科目の続編として「国際政治経済II」も第2学期で開講される予定ですので、併せて履修することを強く推奨します。